【語彙力を鍛える】間違えやすい言葉の言い回し
普段何気に使っている言葉で間違っている言い回しをしている人をよくみかけます。ここでは間違いやすい言い回しを理解していきましょう。
取りつく暇がない×→取りつく島がない〇
例文:話のきっかけを作ることができず取りつく島がない。
話をしていて相手があなたの話に取り合おうともいない様子をさす言葉です。
話しかけても冷たくされたり、話かける隙もないような状態の事です。
話す暇を与えてもらえない事から、「取りつく暇」と表現されやすいのですが、これは間違いになります。
殿下の天下の宝刀×→伝家の宝刀〇
ここまで追い込まれたら伝家の宝刀を抜く
代々伝わる名刀のことで、いざという時にだけ使う奥の手のことをいいます。天下に伝わる刀という解釈は誤りです。滅多な事がない限り使うことのないもので「切り札」のような意味合いに使います。
いやが応にも×→いやが上にも〇
お膳立てをされいやが上にも盛り上がる
それに加えてますます、という意味の言葉です。「いや」は感じで「弥」と書き、「ますます」「いよいよ」という意味になります。
いやが応にもという間違いは「いやが応でも」という言葉と交ざった結果広まったと考えられています。
目覚めが悪い×→寝覚めが悪い〇
自分のせいで気分を害してしまい寝覚めが悪い
自分の過去におこした間違いなどを思い返し後悔したり、いやな気分になることをいいます。悪夢を見て目覚めたときの気分の深いさにたとえられています。
眠りからさめることで
目覚めたと使う人がいますが、目覚めたという言葉は今まで自分に眠っていたものが表になったことに使います。
采配を振るう×→采配を振る〇
采配を振るリーダー次第でチームの動きは大きく変わる
先頭に立ち指揮や指示をすることを言います。これは戦場の軍の大将が使っていた道具からもちいた言葉です。
采配を「振るう」という言い間違いがありますが、采配とは「振る」ものです。
多くの辞書にも誤用として表記されています。